肝臓加水分解物とは

代替医療

お酒を飲む機会が多い方必見です。

飲んだ後に頭痛を引き起こしたり、だるさや吐き気を感じることはありませんか?

その結果、

翌日にも響き、

プライベートや仕事に支障をきたすことにつながってしまいます。

そういった症状を引き起こしにくくするために

キーワードとなるのが

「肝臓加水分解物」

です。

これを知ることで、飲酒後の不快な症状を避けて翌日も元気に過ごせるかもしれません。

そのためには

お酒に含まれるアルコールの分解が体内でどのように行われているのか、

体の仕組みを知る必要があります。

それでは、解説をしていきます。

①アルコールの分解手順

お酒はアルコールという有害物質を含みます。

そのため、体内に入ったアルコールは肝臓に運ばれ、解毒します。

体内に入ったアルコールは、肝臓にてアルコール脱水素酵素(ADH)を介してアセトアルデヒドに分解されます。

さらにアルデヒド脱水素酵素(ALDH)にて酢酸に分解されます。

酢酸は筋肉や心臓に移動してさらに分解され最終的に水と二酸化炭素となり尿として排出されます。

②お酒による身体への影響

お酒が強い、弱いといった区別は年齢、性別、体質の違いによって異なり個人差があります。

高齢者は体内の水分量の減少により同じ量のアルコールでも酔いやすくなります。(※1)

女性は男性よりも体内の水分量が少なく(※2)分解できるアルコール量も少ないこと(※3)や、

女性ホルモンの一種であるエストロゲンの働きによりアルコールの影響を受けやすいです。(※4)(※5)

体質による影響はアルコール脱水素酵素、あるいはアルデヒド脱水素酵素の働きが強いか弱いかで分かれます。

分解の働きが弱い場合、猛毒であるアセトアルデヒドが体内にたまります。

そのため、顔が赤くなり、動機や吐き気がする状態になることがあります。

これをフラッシング反応といいます。

③日本人は遺伝子の関係でお酒に弱い

分解酵素のはたらきの強弱は、遺伝子によるものといわれており、特に東アジアではこの分解酵素が弱く、日本では41%程度フラッシング反応が起こると言われています。(※6)

④アルコールの適量

アセトアルデヒドの蓄積を防ぐためにも、お酒の適量を知り、守ることが大切です。

1日のアルコールの適量は20gです。

ビールは500ml缶1缶

日本酒は1合(180ml)

ワインはグラス2杯(200ml)

焼酎はグラス1/2杯(100ml)

ウイスキーはダブル1杯(60ml)程度

です。

ご自身が1日でどれくらいのアルコール量を摂取しているかを、ご存じでしょうか?

計算方法がありますので、ぜひ計算をしてみてください。

式)摂取量(ml)×アルコール濃度(度数/100)×0.8(アルコール比重)

例えば、「1日ビール350ml(5%)を3缶のむ場合」

式)350×3×0.05×0.8=42g 

つまり、ビール350ml3缶飲むと、「42g」のアルコールを摂取していることがわかります。

⑤肝臓加水分解物とは

肝臓加水分解物は、

牛や豚などの新鮮な肝臓(レバー)にふくまれるたんぱく質を

酵素と熱処理によって加水分解し、

ペプチドを主成分とした各種アミノ酸、ビタミン、ミネラルを含みます。

 

最近、肝臓水解物はアルコール投与後のマウスの血中アセトアルデヒド濃度の上昇を抑制することが報告されています。(※7)

そのため、

肝臓水解物によって二日酔いの原因であるアセトアルデヒドを早く分解し、

代謝を促進する効果があるとして期待されています。

肝臓加水分解物は栄養補給のための滋養強壮薬の有効成分としても用いられることが増えてきました。

お酒を飲む機会がある際、吐き気などのフラッシング反応がでることを防ぐための一つのツールとなりそうです。

(参考文献)

(※1)Bommersbach TJ, Lapid MI, Rummans TA, Morse RM: Geriatric Alcohol Use
Disorder: A Review for Primary Care Physicians. Mayo Clin Proc. 2015; 90 (5):
659-666. 

(※2)Bradley KA, Badrinath S, Bush K, Boyd-Wickizer J, Anawalt B: Medical risks for women who drink alcohol. J Gen Intern Med. 1998 Sep: 13 (9) :627-39.

(※3)Chrostek L, Jelski W, Szmitkowski M, Puchalski Z: Gender-related differences in hepatic activity of alcohol dehydrogenase isoenzymes and aldehyde dehydrogenase in humans. J Clin Lab Anal. 2003; 17: 93-96.

(※4)Teschke R, Wannagat FJ, Löwendorf F Strohmeyer G:
Hepatic alcohol metabolizing enzymes after prolonged administration of sex hormones and alcohol in female rats. Biochem Pharmacol. 1986 Feb 1; 35(3) :
521-527.

(※5)Rachdaoui N, Sarkar DK: Pathophysiology of the Effects of Alcohol Abuse on
the Endocrine System.
Alcohol Res. 2017; 38 (2) : 255-276.

(※6)Harada S, Zhang S: New Strategy for Detection of ALDH2 Mutant. Alcohol
Alcohol.1993; 28: 11-13.

(※7)Kishimoto R., Hasegawa E., Shirakawa Y., Jpn. Phamacol. Ther., 39, 199-207 (2011).

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