不確実性が高まる現代に勝ち残るために、リーダーシップとはどうあるべき

不確実性が高まる現代に勝ち残るために、リーダーシップとはどうあるべきだとお考えですか。日本の経営者に足りないものは何でしょう。

 僕がいつも言っているのは「即断、即決、即実行」です。「これは想定外だ」と言っている間に状況はさらに悪化するだけですよ。ただ、この3つを実行しようと思ったら、自分で計画を持っていないといけない。

 例えば、3年間にどれだけ成長するか、そのためにどんな準備が必要かなどです。計画と準備があれば、事態が想定外だったとしても、何をすべきかを考えられます。計画を前倒しにするだけかもしれません。

 もう一つ言っているのは、「後始末は時間が経過するほど手間がかかる」ということ。即実行する場合と、1週間後、1カ月後、1年後に実行する場合の難度は全然違います。悪いことはすぐ広まりますからね。

 だから、即断、即決、即実行が大事。それを実行できる人材が必要です。企業経営で基本的な考え方は古今東西変わらないと思うんです。大事なのは良識ですよね。最近亡くなった元京セラ創業者の稲盛(和夫)さんが語っておられたのは、このスピリッツの話じゃないですか。

後継者についてはどのように考えていますか。

 条件はやはり即断、即決、即実行ができる人材。そして皆から尊敬される人物じゃないといけない。経営はチームプレー。いくら社長が優れていても、優れたチームがない限り経営はできないですよね。世界中の社員が協力してくれなければ、グローバル企業の経営は成り立たないでしょう。だから、そういう条件を満たせる者になりますね。

「即断・即決・即実行せよ」 ファーストリテイリング柳井正会長兼社長:日経ビジネス電子版 (nikkei.com)

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