TBPをもとにした「紙1枚」にまとめる研修

TBPの8つのSTEPの研修講師が先輩社員に代わってからは、具体的な事例を使ったケーススタディ方式で進行していきました。

ここでユニークだったのが、最終的なケースのまとめを、A3サイズの「紙1枚」にまとめて提出する課題です。具体的なイメージとして、拙著『説明0秒! 一発OK! 驚異の「紙1枚!」プレゼン』(日本実業出版社)に掲載した図版をここに引用しましょう。

(本書より引用)

図版の下半分が、問題解決をテーマにしたA3資料です。各項目は左上から順番に、「問題の明確化」「現状把握」「目標の設定」「真因分析」「対策立案」「実施結果」「今後に向けて」となっています。

資料なのでより端的な表現になっていますが、これは「STEP6:実行」以外の7項目が、1枚のビジネス文書に反映されているのだと理解してください。

ただ、実際にはこの項目以外にも、たとえば「背景」といった要素が「問題の明確化」の前に登場したり、「今後に向けて」と書かれた7つ目の項目が削除されたり、1つ前の「実施結果」と合わせて1項目になったりもします。実態としてはさまざまなバリエーションが存在しますので、この例が絶対不変のテンプレートというわけではありません。

問題解決を目的としたA3資料に関しては、『トヨタ式A3プロセスで仕事改革』(ジョン・シュック 著/成沢俊子 訳/日刊工業新聞社)といった参考文献もありますので、詳しく学びたい方は拙著も組み合わせながら、さらに認識を深めていってください。

崎野 哲史2022年10月25日  · 備忘録TOYOKEIZAI.NETトヨタ式「紙一枚」で問題を解決するスゴい技私がトヨタに入った当時は、まず4月に1カ月間、座学での集合

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